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15 aprile 2010

アスリート 浅田真央

Mao1003 最近、浅田真央にはまってます。昨年末の全日本で感動して、以来、バンクーバー五輪、世界選手権と見る度に感動させられる。元々、採点競技は好きじゃなかった。シンクロやフィギュアなど、人の価値観なんてみんな違うのに、人の評価によって勝敗が決まるなんてスポーツとして解りにくい。水泳や陸上、スピードスケートなど、タイム競技は勝敗が選手の頑張りで決まる。白黒はっきりするタイム競技の方が好きだった。だけど、全日本の真央ちゃんの「鐘」は、引き込まれる凄さがあった。
 こんなに奇麗なスケートは今迄見たことがない。奇麗に伸びた手足、指先にまで魂が宿っている様だ。SPの「仮面舞踏会」では、華麗で優雅で笑顔も可愛い。片やFSの「鐘」は、人々の阿鼻叫喚、怒り、恐怖、真央ちゃん自身が抱える悔しさも重なって、本当に鬼気迫る演技だった。魂の叫び、氷上なのに、熱い炎が滑っている様だった。こんなに心に響く演技は今迄見たことがない。弱冠19歳の女の子がここ迄演じられることに驚いた。トリノの金メダル、荒川だって、「奇麗だなあ」「上手いなあ」とは思ったが、心に訴えかけられるものはなかった。「鐘」は初めてフィギュアにメッセージを感じた演技だった。
 真央ちゃんを初めて知ったのは、4年ちょっと前。何かフィギュアに凄い少女が出て来て、あわやトリノにも出そうだけど、年齢制限があってトリノに出られないというニュースからだった。でも、次の何とかっていう国際大会に優勝したら、もしかしたら特例で出られるかも知れないという時だった。結局、その国際大会(グランプリファイナルだっだのかな?)には優勝したけど、ルールは変わらず、トリノは不参加となったのだった。
 その後は特に試合を見るワケでもなかったが、ニュースで出て来ると気になる選手で、「真央ちゃん、頑張ったんだな」と思っていた。昨年、真央ちゃんがあまり出て来なくなり、オリンピックも近いのにどうしたのだろうか、大丈夫なんだろうかと気になっていた時に、全日本に出場するというのを聞いて、初めてきちんとテレビで試合を見た。
 昨年は真央ちゃんはスランプだった様で、この全日本は久しぶりの試合だったらしかったが、FSの「鐘」はノーミスで、観客がスタオベする程素晴らしかった。こんな演技は私は今迄フィギュアで見たことがない。そして、この全日本で、真央ちゃんはオリンピック出場を決めたのだった。
 いよいよ、バンクーバーオリンピック。少しフィギュアに関心持ち始めた私は高橋大輔選手のFS「道」にも感動して、益々、女子が楽しみになった。女子のSP、真央ちゃんの「仮面舞踏会」は完璧だった。史上初の女子SPでの3Aも成功した。本人も終わった後はその場で飛び上がる程の喜び様だった。73点。これが素晴らしい点であることは真央ちゃんの喜び様からも感じ取れた。
 その後滑ったキムヨナを見て、勝ったと思ったのに、キムヨナが5点もの差を付けて1位になった。この時、初めて私は「おかしい。何で?」と思い始める。確かにキムヨナもノーミスだったが、運動量が全然違う様に感じたし、迫力も全然違った。配点のこととか、内容についても私は素人で、何も解らなかったが、全体から感じる印象が真央ちゃんの演技の方が遙かに良かったのだ。まあ、人それぞれ感じるものは違うから、キムヨナの演技の方が良かったと感じる人も多いだろうが、5点差はないだろう。どちらが上になっても僅差の筈だ。だから、採点競技は嫌なんだよ。フィギュアは良く解らんと思った始まりだ。
 2日後のFPは、キムヨナはノーミス、真央ちゃんは2つミスして、結局大差で負けた。しかし、ミスと言っても、ひとつは着氷時に少し不安定になったのと、もうひとつは氷に引っかかって、3Tがシングルになってしまったくらいで、転倒などの大きなミスがあったわけではない。演技内容自体は史上初めてFSで3A2度成功させ、鬼気迫るストレートラインステップも素晴らしいもので、ここ迄点差が付くのが驚愕だった。もっと言えば、このミスだって、SPが正当な評価がされず、FSも前に滑ったキムヨナがあり得ない高得点だったことで、少なからず精神的に圧迫されていたこともあると思う。
 演技直後のインタビューで、泣きながら「悔しい」と答える真央ちゃんを見て、負けたことじゃなくて、ミスしてしまったことが悔しいんだろうなと、簡単に思っていた。この時は。でも、このSPのおかしな(と私は感じた)採点に疑問を持った私が、いろいろ情報を見ていくと、単にそれだけではないことに気づいた。実は、私が脳天気にニュースでのみ気に掛けていた間に、真央ちゃんは大変な圧力と戦っていたらしい。それについては、私が実際見聞きしたわけではないので、省くとして、私自身がおかしいと思う事態は更に続く。
 すっかり真央ちゃんの演技にはまってしまっていた世界選手権、男子はFSが早朝から生中継があり、高橋選手の優勝はリアルタイムで見た。ところが、女子はSPもFSも生中継がない。録画もほぼ1日遅れで放送され、SPの録画放送とFSの本番が被るくらいの遅さだった。しかし、パソコンで海外のメディアに繋いで、LIVEで見れると知り、SPもFSもLIVEで見ることが出来た。こんなにドキドキしながら、フィギュアを見るのは初めてだったかも。
 SP、五輪から1ヶ月しか経っていない中での世界選手権で、モチベーションを保つことも困難だっただろう出場選手は、次々とミスしていく中、真央ちゃんはほぼパーフェクトに滑り切った。しかし、得点はそれ程伸びず68点。バンクーバーで73点だったんだから、70点は超えても良いと思ったのに。ミスしまくりのキムヨナと6点しか違わないなんてなんで?そして、FSで怒りは最高潮に。フリーもノーミスで滑り切った真央ちゃんが、フリーもミスだらけだったキムヨナに、何と、負けてしまった。これは絶対おかしい。真央ちゃん自身で見ても、ジャンプ2個ミスしたバンクーバーより、完璧の今回の方が点が低いってどういうこと?こんなことはタイム競技ではあり得ない。まあ、SPとの総合点で、真央ちゃんは1位になったので、この不可解な採点は、目立たなかったかも知れないが。
 演技を終えた瞬間、バンクーバーの胸が痛くなる様な落胆の表情ではなくて、「よっしゃー」「どんなもんじゃー!」と言う様なガッツポーズが、とてもカッコ良かった。それがキスクラでは、得点板には目を向けず、得点が出た瞬間、ただ呆然という表情を見せていた。「1位」の声を聞いても、笑顔はなく、1点を見つめたまま、心ここに非ずという表情。どんなに頑張っても報われない点数に自分の力ではどうにもならない不条理を感じたのだろう。優勝したのだ。バンクーバーのSP後の様な、溢れんばかりの笑顔を見せられる様な得点を出して上げて欲しかった。こんな状況の中で、モチベーションを保ち、完璧に滑った。その精神力をもっと評価して上げて欲しかった。表彰台でも、とても優勝した選手とは思えない表情だった。でも、間違いなく、真央ちゃんは正真正銘の世界女王なんだよと言ってあげたい。点数は人が出すもの。人の評価なんかどうでも良い。真央ちゃんが自分自身に勝って、実力で掴み取った世界女王の座だ。
 今迄、ずっと「金メダルを取りたい」と言っていたのに、今回は帰国後、「金メダルを取れるとは思わなかった」と言っていた。目標も、この世界選手権は「パーフェクトで滑ること」に変えていた。いくら頑張っても、認められなければ金は取れないことを悟り、自分の頑張りで達成出来る目標に変えて来たのだろう。帰国後、キスクラでの表情について「得点を見るのが怖かった」と答えていた真央ちゃん。普通は、自分が納得出来る演技が出来たら、得点見るのが楽しみなもんだ。それが怖いと思うなんて、本当に可愛そうだ。厳しい採点も限度ものだ。選手が、「今度も頑張ろう」とモチベーション上げられる採点をするべきだ。
 まだ、19才の少女なのに、ストイックな迄にどこ迄も完璧を追求する姿。これこそ真のアスリートの姿である。もう「真央ちゃん」ではなく、「浅田選手」と呼ばなくてはいけない存在なのだと思うけど、どんなに立派なトップアスリートになっても、みんなから「真央ちゃん」と呼ばれるところにも、誰からも愛される要素があると思う。
 こんな素晴らしい選手を今迄きちんと見て来なかったことが残念で後悔している。でも、今、気がついたお陰で、ソチ迄の4年間を応援出来る。バンクーバーでの銀メダル、本当に奇麗だった。初出場のオリンピックで銀メダルを取ることが、どれ程大変なことか。しかも、今回の銀は、金よりも値打ちがある銀メダルだと感じる。山田コーチが「前回のトリノに出ていたら、今回の様な財産は残らなかった」と言っていたが、今回、銀だったことで、4年後のソチで金を取ることが、更に重みを持って来ると思う。バンクーバーはソチで金メダルを取る為の布石だったと思って、これからの4年間、頑張って欲しいし、それを応援していきたいと思う。「オリンピックでの悔しさはオリンピックでしか晴らせない」「もうバンクーバーオリンピックというのは終わってしまったので、やり直すことは出来ない」と言っていた真央ちゃん。4年間の思いはそう簡単には切り替えられないと思うのに、本当に潔いと思う。きっと、4年後、真央ちゃんは、本物の金メダリストになって輝くのだと信じたい。

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Commenti

 すみません。コメント、確認してから出す設定にしているのに、確認、忘れていて、今頃、確認しました(^_^;)。
 はい。まっちなさん、張本人です。しかも、益々、どっぷりって感じ〜。お忙しいでしょうけど、また、相手、して下さいね(^-^)。

Scritto da: アトムズ | 13 agosto 2010 a 19:04

おおっと、コメントつけずに寝ちゃうとこでした(^^ゞ
なつかしいわ、このイタ語の注意書き(^^ゞ
もしかして私って、アトムズさんをフィギュアにのめらした張本人の一人でしょうか?
アトムズさんとイタリア以外にまたアツ~く語れるネタができてうれしいです♪
また萌えチャットメールにお付き合いくださいね~(*^^)v

Scritto da: mattina358 | 16 aprile 2010 a 00:42

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